2017
06.30

消えたキーホルダー ③/④

Category: 未分類

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 資源ゴミの処理を終え、運転席に戻ると様々な思いが頭を過ぎりました。
 まず反省したのは、私の散漫な注意力でした。先述したように、トランク内にも目を向けていました。さらに早朝には、トランクに資源ゴミを積み込んでいました。ところが、見つけられなかったのです。
 そのとき私は、まさに「見て見えず」の状態だったのです。「ここにあるはずはない」という思い込みが心に隙を与えていたのかも知れません。あるいは、あまり認めたくはないのですが、歳のせいもあるのかもしれません。ただ、それらは言い訳です。
 『般若心経』の経文の中に「無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんい)」という文言がありますが、これが「無眼(むげん)」ということではないかとも思いました。知覚機能の限界を説いたものと思いますが、まさにその現実を知らされる思いでした。私の目は「節穴」だったのです。
 二つ目に頭を過ぎったのは、妄念・妄想の怖さでした。キーホルダーの紛失に気づいたときから、私の脳裏には様々な妄念・妄想が湧き、それが新たな妄念・妄想を呼び、次第に膨らんでいきました。言うまでもなく、それらはすべて根拠のないものでした。自分の落ち度や至らなさを棚に上げ、他者を責める大人げない心の動きでした。また、給油カードの更新についても、GSスタッフの手間を考えれば、まことに早計な行動でした。妄念・妄想に縛られた、まさに妄動とも言えるものでした。

 今回のことは、私の“一人芝居”でした。まことに情けなくも恥ずかしい有り様で、穴があったら入りたいというのは、このような状況のことだろうと思いました。
 ただ、少し時間をおいて、考えたことがありました。(以下、④/④につづく)

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※クリックすると拡大して見られます。


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