2017
01.05

「飾り餅」と「七福神」②/②

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 ところで、お正月の定番としてもう一つ忘れてならないものに「七福神」があります。姿、形の異なる七人の神様が仲良く宝船に乗っている縁起物として有名です。七人とも、それぞれに個性的なキャラクターの持ち主であることは言うまでもないことですが、同じ船に乗っているのに全員に共通するものがないというのも面白いところです。 
 まず出身地で言えば、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)がインド、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)、布袋和尚(ほていおしょう)が中国、恵比寿(えびす)が日本です。それから類推するところ、当然、言語や習慣、服装なども異なるでしょうし、また、何よりもそれぞれ得意分野が違います。諸説あるようですが、概ね次のように説明されるようです。
 大黒天…食物、財福の神様 
 ・毘沙門天…福徳増進の神様
 ・弁財天…豊穣、子授けの女神様
 ・福禄寿…幸福の神様
 ・寿老人…長寿の神様
 ・布袋和尚…富貴繁栄の神様   
 ・恵比寿…商売繁盛、五穀豊穣の神様
 このように出身地や得意分野、キャラクターなどを異にする七人が仲良く一つの船に乗っているのが宝船です。これも“和合”の形を表現したものと言ってよいかと思います。「飾り餅」と同じように、正月に縁起物として珍重されるのは、ここにも理由があるのではないでしょうか。
 また「七福神」は全員が笑っています。玄侑氏は「笑い合っているから仲良くしていられる。笑い合うというのは、お互いを認め合うことである」と述べています。そして、それを主導しているのが布袋和尚であると言います。布袋和尚は、いつ誰に会っても大笑いをしています。ちなみに「七福神」のうち、実在するのは布袋和尚だけです。
 以前、本ブログ「布袋さんの笑顔」でも触れましたが、布袋さんには、“違い”をそのままに認めていくことが最も理にかなっているという信念があったのではないかと思います。それが、誰に会っても「そうか、あんたみたいな人もいるんだなぁ。それはそれでいいわなぁ。ガッーハッハッハッ…」ということになるのだと思います。
 つまりは、自分と違うことを面白いと感じるということでしょう。そうでないととても一緒に船になど乗っていられないということなのだと思います。人と人は比べられないし、また、比べることに何の意味もない、つまりは「みんな違ってみんないい」ということだと思います。
 ともすると、他者との違いに目を奪われ、比較したり分け隔てたりして軋轢を生みやすいのが私たちです。新年くらいは「飾り餅」と「七福神」にあやかり、「今年の一年は和合に努め、笑顔に心がけよう」と心に誓っても罰は当たらないと思うのですが、私のことですから、やっぱり三日坊主になってしまうのでしょうか。(〆)
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※クリックすると拡大して見られます。
次回は「動物たちの心」を掲載(3回配信)します。ぜひご訪問ください。

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