2015
09.18

「『観音の力』を念じる」②/⑥

Category: 未分類

2 
 観音さま(以下、「観音菩薩」とします)は、『般若心経』では、冒頭で「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」とも読まれます。また、別に「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」と呼ばれることもあります。
 仏教では、仏を「如来」と「菩薩」という概念で区別しています。「如来」は、悟りを開き、真理の世界(彼岸)から教えを広めている仏です。釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来などの仏がそれです。
 これに対して「菩薩」というのは「菩提薩捶(ぼだいさった」、つまり、悟りを求める者という意味で、「如来」に限りなく近い位置にありながら、現世に留まり、私たち凡夫を救うことを務めとする仏です。宝冠、胸飾りなど豪華な装飾品を身につけた姿にその特徴がありますが、これは釈迦が出家する前の姿を表しているとされます。
 そこで「観音菩薩」ですが、名称は、その名前を称えるとその音を観じて(受け止めて)願いを成就させてくれるということに由来します。
 「観音菩薩」は、救うべき相手に応じて、その姿を三十三に変身させていきます。ある時は、聖者、ある時は天界の神々、またある時は人間界にいる者、さらには修行者、女性、子供などのように自由自在にその姿を変えながら、人々を救済するとされます。
 現世利益の成就に霊験があるとされることから今日まで、最も広く民衆の信仰を集める仏の一つとなっています。これが全国に広がる三十三観音霊場巡りの起こりのようです。
 ちなみに「千手観音」は、「観音菩薩」とは区別して「変化観音(へんげかんのん」と呼ばれています。「十一面観音」「馬頭観音(ばとうかんのん」「如意輪観音(にょいりんかんのん)などと並び、固有の菩薩として衆生済度していくとされます。 

 ところで、禅宗などよく読まれるお経に『観音経(かんのんぎょう)があります。数あるお経の中でもたいへんポピュラーな経典の一つで、『法華経』の中に含まれるお経でははありますが、独立して読まれることの多い経典でもあります。
 『観音経』は、「観音菩薩」を大慈悲心の体現者として位置づけ、観音の力を念じることで、人々を七難から救ってくれると説いています。七つの災難とは、火難、水難、風難、刀杖(とうじょう)難、鬼難、枷鎖(かさ)難、怨賊(おんぞく)難の七難です。」(以下、③/⑥につづく)

39-7

※クリックすると拡大して見られます。
スポンサーサイト

トラックバックURL
http://zitaichinyo.blog.fc2.com/tb.php/416-1b2cd339
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top