2015
05.25

「一遍上人の伝えたこと」④④

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 加えて、急速に普及を示しているパソコン、ケイタイ、スマートフォンなどにまつわる問題もあります。インターネット利用者の人口普及率は、平成24年度末の段階で79.5%だということです。たいへんな普及率だと思います。固定電話だけで通話していた時代を考えれば、その利便性は全く比較になりません。
 しかし、その反面で、いわゆるネット犯罪など、これまでなかったような新しい形の犯罪も増えてきてます。振り込め詐欺はその代表でしょう。子どもの世界までも蝕むネットいじめもあります。マスコミの報道などを通じて、途方に暮れる被害者の様子を知るにつけ、なんと住みにくい世の中になったものかとの思いが膨らみます。
 また、四六時中、これらの機器を介して送受信される情報(メールなど)に気を配らなければならないような生活も考えものです。
 さらに、やや飛躍するかも知れませんが、兵器の開発についても同様のことが言えるのかも知れません。初期の爆弾は、スウェーデンの科学者、発明家であるノーベルによる爆発物の研究が基になっているのは周知のとおりです。鉄道工事などを効率よく進めるためにニトログリセリンの安全な製造方法と使用法用を開発したことが、その発端となりました。
 爆弾は、その後、より大きな損害を与えるべく目的に合わせて、ナパーム弾や誘導爆弾、ロケット弾、クラスター爆弾など、様々なに改良や工夫が加えられてきました。そして、これらの爆弾とは爆発の原理こそ異なりますが、究極の兵器として核爆弾があります。これらの兵器は、その存在だけで、恐怖心を与えます。 

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 先の仏教説話における「塩」の話は、コンピュータをはじめ、科学技術を適度に、また、適切に使うことの大切さを教えてくれているのだと思います。科学技術には、光の部分と影の部分があります。そのことをしっかりと踏まえないと、その先に思わぬ落とし穴が待っています。
 また、別な言い方をするなら、私たちは、いい加減に、“心の満足は、決してモノによってのみもたらされるものではない”という真実に目覚めるべきだと思うのです。このままでは、「モノで栄えて心滅ぶ」を地でいくことになりかねません。
 最後に、一遍上人の和歌をもう一つ紹介したいと思います。
 すててこそ みるべかりけれ 世の中を すつるもすてぬ ならいありとは
 何もかも思い切って捨ててしまうと、実は大切なものは捨てていなかったことが分かった。ここに身も心もさわやかな喜びが生まれてくる。
 一遍上人が見た、捨て切った先に見えてくる大切なものとは何のことなのでしょうか。一遍上人からのこのメッセージを私たちはどのように受け止めたらよいのでしょうか。
 読者からのご意見をお待ちしています。(〆)

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※クリックすると拡大して見られます。

次回は「役割を果たす」を掲載(5回配信)します。ぜひ、ご訪問ください。


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