2015
03.22

「天上天下唯我独尊」①/③

Category: 未分類

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 見知らぬ人から自己紹介を要請されたとします。曰く「あなたはいったい、どなたですか?」と。読者ならどのように答えられるでしょうか。
 「私は、○山○男と言います。国籍は日本で、昭和○年4月3日生まれの○歳です。生まれたのは愛知県の旧○郡ですが、今は○市に住んでいます。○年間、○として働き、今は無職です。身長は170㎝、体重は55㎏で、血液型はA型です。子どもは2人いますが、今は妻と2人で暮らしています。趣味は○で、ブログに熱を入れています…。」
 よくあるパターンとしては、概ねこんなところではないでしょうか。
 ところが、これでは「あなた」のことを紹介したことにはなりません。「あなた」を特定するのに不十分だということです。こんなことを言うと、それならとばかり、戸籍抄本や履歴書、さらには健康診断書まで持ち込んで自己紹介を試みる読者もあるかも知れません。なかには、健康保険証番号や年金番号を示す場合もあるかも知れません。
 しかし、これをいくらやったとしても「あなた」の自己紹介にはならないのです。どういうことなのでしょうか?
 今地球上には70億人余の人間が住んでいますが、それらの一人一人を他者と区別するためにはさまざまな情報(デーが)が必要です。人口が増え、社会の構造がますます複雑化している今日、その流れは一層、顕著になることでしょう。
 ところが、これらの情報は、すべて概念の寄せ集めです。それぞれの指標は、「あなた」にかかわる無限の情報の中から、都合に合わせて特定の断面を切り取って表現したものばかりです。確かに、健康保険証番号や年金番号など、個人に割り当てられた番号を示すことで「あなた」は特定できるでしょう。
 しかし、それはあくまでも便宜上の「あなた」であり、決して「あなた」そのものではありません。このような指標をいくら持ち込んできても、「あなた」そのものを正しく自己紹介することはできないのです。
 では、本当の「あなた」というのは、どこにいるのでしょうか?  (以下、②/③につづく)

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