2015
01.21

「阿修羅と帝釈天」②/③

Category: 未分類
d397e98b.jpg  [東寺・帝釈天像]

 では、一方のインドラはどうでしょう。インドラというのは、仏教の世界では、帝釈天(たいしゃくてんのことです。阿修羅との戦闘を繰り返したインドラも、阿修羅に同じく、釈迦の説法を聴聞したことで、梵天(ぼんてん)と並んで仏教の二大護法善神(ごほうぜんしん)になったとされています。
 帝釈天と言えば、映画「男はつらいよ」の中で、寅さんの名文句「帝釈天で産湯を使い…」でも有名な仏さまですが、京都・東寺の帝釈天像がよく知られているのではないでしょうか。東寺のそれも、その秀麗な容姿から、阿修羅像同様に、女性から絶大な人気を集めているようです。

 このように、仏教からすれば異教徒にあたるこの二つの神ではありますが、釈迦から教化を受けることによって、仏法の護法神(守護神)として崇められるようになりました。
 ところで、なぜ今回、阿修羅と帝釈天の話を取り上げたかということですが、それには、次のような理由があるからです。
 言うまでもなく、この二神にまつわる逸話は、仏教の都合だけで一方的に仕立てられたものです。ゾロアスター教、バラモン教(後にヒンズー教に継承・発展)の立場からは、それぞれの大切な神が仏教に取り込まれたことは、まったく預かり知らぬことでしょう。それに何の意味もないばかりか、むしろ迷惑なことなのかも知れません。
 しかし、そう言ってしまっては身も蓋もありません。私見ではありますが、この話の中に、仏教固有の世界観と、それに基づくメッセージが見事に表現されていると思うのです。 (以下②/③につづく)

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