2014
03.27

「憎しみを止めるには」④/④

Category: 未分類
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親日の理由を問われ、「日本が仏教国だから」と答えたジャヤワルダナ氏の言葉が、心に深く響きました。これこそは、仏教徒であることへの誇りを述べたものに他なりません。今、私たちに、果たしてこれだけの想いがあるでしょうか。
 釈迦が生きたのは今から約2500年前、ジャヤワルダナ氏の演説は今から63年前、そして、今回の山内さんの一件、それらはまさに点と点でしかありません。しかし、それが私たちの心に強く響くのは、その行為に象徴される崇高な精神に対して、無意識のうちに敬意の念が働くからではないでしょうか。
 今、世界は混迷しています。報復の連鎖により、一般市民の犠牲が日常化してる例があります。怨みの力をもとに国造りをしようとする例もあります。他国の戦争責任を問い続けることで自国の求心力を保とうとしている例もあります。そんなニュースに触れるたびに心の痛みを感じるのは、私だけではないと思います。
 また、国内に目を転じると、若者たちから、安易に“リベンジ”という言葉が使われる風潮もたいへん気になります。“リベンジ”とは「復讐」であり、仕返しをすることです。仏教の思想とは対極にある考え方です。
 仏教は平和の宗教と呼ばれます。山内さん、そしてジャヤワルダナ氏の倫理観の礎に釈迦の教えがあったことに思いを致すとき、仏教思想の持つ許容力の大きさに改めて感服せずにはいられません。混迷する世界にあって、このような仏教の教えこそは、必ずや救いになるはずだと強く思うのです。
 ジャヤワルダナ氏と日本に関する一連の事実は、日本人なら知っておかねばならない話だと思います。また、同時に、ジャヤワルダナ氏のことを忘れてはならないと思います。このことが教科書に載ったり、子どもたちに教えられたり、また、マスコミで取り上げられたりしないのが残念でなりません。それだけに、今回の山内さんの記事には、頼もしさと誇らしさを感じるところとなりました。

 最後に、私の好きな言葉で今回のブログを閉じたいと思います。とある禅寺の本堂に掲げられていた一文です。
 
  「怨は水に流し、恩は石に刻め」           
                              
(〆)


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