2014
03.19

「憎しみを止めるには」②/④

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 当時、ときのセイロン代表(以下、スリランカとします)で蔵相であったジャヤワルダナは、その際の会議演説の中で、「日本の掲げた理想に独立を望むアジアの人々が共感を覚えたことを忘れないで欲しい」と述べ、先の釈迦の言葉を引用しながら、日本に対する賠償請求を放棄する旨の演説を行いました。ジャヤワルダナは、その中で、釈迦のことを「そのメッセージがアジアの無数の人々の生命を高貴ならしめたあの偉大な教師」と前置きした上で、この言葉を続けています。
 そして、これが各国の賛同を得るところとなり、日本は分割統治を免れ、国際社会に復帰できる道筋を開くところともなりました。
 「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」というこの言葉は、以前、本ブログ「情けは人のためならず」でも紹介したように、法句経(ほっくきょう)にある言葉です。法句経は、原始仏典の一つで、釈迦が語った言葉をそのまま綴ったものとされています。曰く、
 「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの止むことはない。怨みを捨ててこそ止む。これは永遠の真理である」と。
 怒りや憎しみは、過去にこだわらず、連鎖を断ち切ることで鎮まるという釈迦からの鋭い警句です。
 当時のスリランカは、同じアジアの一員として、欧米列強の侵攻に抗い、自国の独立に希望の灯を点してくれた日本に対して尊崇と感謝の念を抱いていたようです。しかし、一面では、戦時中、日本海軍の航空隊による空襲も受けています。
 ところが、そんな経緯があったにもかわらず、ジャヤワルダナは、日本に対する賠償請求を放棄したのです。 (以下、③/④につづく)


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