2015
07.08

「達磨にヒゲはない?」①/④

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IMG_5495.jpg [拙宅の達磨図]

 臨済宗で重視されている禅問答集「無門関」の中に、「達磨(だるま)にヒゲがないのはなぜか?」という面白い問いかけがあります。達磨は、禅宗の宗祖とされる人物です。そのために鼻祖(びそ)などとも呼ばれることもあります。顔の中で一番前に出ているのが鼻だから、禅宗にあって最も早く登場した達磨のことをこう呼ぶのだと聞きました。
 日本に伝わる禅宗は、臨済宗、曹洞宗、そして黄檗宗がありますが、いずれの宗派も、その法脈は達磨に起原があります。インドから(一説には中東から)中国に渡った達磨の法脈は、その後、二祖慧可、三祖僧燦、四祖道信、五祖弘忍、六祖慧能と受け継がれ、臨済宗、曹洞宗として、平安時代から鎌倉時代に日本伝わりました。また、黄檗宗は、臨済宗の傍系として、江戸時代に日本で定着しました。このように、禅宗にあって、特別な存在であるのがこの達磨です。
 そこで、「達磨のヒゲ」のことです。達磨と言えば、あの“必勝だるま”などにも見られるように、多くの人が、太い眉毛とギョロリとした眼、そして黒々とした豊かなヒゲをたくわえた、あの怖い顔を思い浮かべるのではないでしょうか。
 伝説によれば、達磨はインドの人ということですから、ヒゲがあるのは当然のことのように思われます。もしヒゲがなかったとしたら、“それは達磨ではない”と言っても、誰からもとがめられることはないと思います。ところが、この禅問答では、その達磨にヒゲがない訳を問われます。
 様々な見方ができるかと思いますが、一つには、達磨にヒゲがあるという固定観念を打ち破る意味もあるようです。「達磨=ヒゲ」という定番を疑ってみるということです。これを発展させると、そもそも達磨とは何か?という問いにもなります。同様にヒゲとは何かという問いにもなります。何を指して達磨と呼び、何を指してヒゲと言うのかということが問題になってきます。
 ただ、こうなると、“あまちゃん”に眉毛がないのはなぜか?とか“安部総理大臣”がハゲているのはなぜかか?などという、とんでもない話になってきます。そこで、話を少し整理をしたいと思います。(以下、②/④につづく) 

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