2014
11.18

『どっこいしょ!(六根清浄) 』②/③

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 もう一つ、別な例をあげたいと思います。目の前に幅50センチの平坦な道があったとします。狭い道ではありますが、この道の両側に遮る物は何一つありません。この道を歩くことに困難を感じる人はいないだろうと思います。
 ところが、幅50センチの道の両側が、眼下100メートルもの断崖だったとしたらどうでしょう。この道を、先の道と同じように歩ける人はどれくらいあるのでしょうか?極度の高所恐怖症の私なら、一歩も前を進めないばかりか、その場でへたり込んでしまうと思います。
 道幅50センチに何の変更もありません。歩くだけなら、何の問題はないはずです。ところが、周囲の環境が変わるだけで様相は一変してしまいます。そこに「六根」に惑わされ、恐怖に戦(おのの)く「わたし」が立ち現れてくるからです。そして、その「わたし」が、断崖から落下したときの自分の姿を勝手に思い描いてしまうのです。
 このように、「わたし」が関与することで、「六根」からの情報は、歪められることがあります。したがって、いつも正しい認識が得られるわけではありません。私たちは、常にそのことを自覚しなければならないと思うのです。
 また、これら感覚機能の働きは人によって異なります。それぞれの人に「わたし」があり、その「わたし」を中心にして外の世界の情報を収集しています。一つの事象に出会ったとしても、捉え方は様々です。10人いれば10通りの世界観があり、100人いれば100通りの世界観があります。自分が獲得した認識が全て正しいとは限りません。そのことをよくよく理解しなければならないと思うのです。
 偉そうに聞こえるかも知れませんが、世界中で起こっている戦争や紛争も、それぞれの為政者(政治のリーダー)たちの、このことへの無理解・無自覚が主因だと思うのですがいかがでしょうか。(以下③/③へつづく)
 
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