2014
04.28

「衆生本来仏なり」⑤/⑤

Category: 未分類
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中略)「仏さまの心」に、わたしとあなたという区別はありません。そもそも「仏さま」に、わたしという心はありません。そして、(「仏さまの心」は、いつも皆さんの体の中にあって)ただあなたが幸せになることを願い、一生懸命に働いてくださっているのです。 


 読者の皆様が、どのような受け止めをされるかは分かりません。そもそも、私たちが、自らの中にいる仏(もう一人の自分)を見つけることにどのような意味があるのかという疑問もあるかも知れません。
 それに対しては、次のように考えます。
 仏の心は、共感・共苦の感情と言ってもよいか思います。「自他一如」を感得できる心とも言えるかと思います。先の文章にもあるように、仏の心に、わたしとあなたという区別はありません。
 このように、仏を意識するということは、広く、深く他者につながる自分を意識するということに他なりません。それは、いつも言うように「わたし」は「わたし」であると同時に、「あなた」でもあるという真理に同化することです。
 自らの中にいる仏(もう一人の自分)を意識することで、自分中心(自己中心)の見方が是正されるのではないか…、それにより、自分中心(自己中心)のものの見方、考え方から生じる様々な苦しみや悩みから解放されるのではないか…、その意味では、それを感得するために努力することは、決して無駄なことではない…。こんなふうに思うのです。
 購読している書籍から、次のような一文を見つけ、共感的に受け止めました。


 「わたし」という、この得体の知れない意識をもう一度疑ってみる必要がある。自意識の「わたし」なのか、自覚の「わたし」なのか。実は、今この日本で一番怪しいのは「わたし」。その「わたし」という生活習慣病にとり憑かれたこの「わたし」をどう克服するのか。そこには「自覚」と言う手術、いや脱皮を果たすしか道はない。それがこの国を再生させる第一歩である…。」(MOKUvol.247)


 文中の「『自覚』という手術、脱皮」が、まさに自らの中にいる仏(もう一人の自分)を発見するための努力ではないでしょうか。
 ご意見、ご批正をお待ちしています。(〆)


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※クリックすると拡大して見られます。
次回は、子供に向けた仏教説話から『リーダーの条件』を掲載します。ぜひ、ご訪問ください。
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コメント
観音菩薩とはどのような仏様かを考えてみます。

以前書いた、「ホログラム宇宙論」は「量子力学的」に宇宙を見てみると「いろいろな、事象が重層的に折り重なることで、自他の区別がつかない状態になっている」。こうなるわけですが、その「自他の区別のない状態」から、「自他の区別のある状態」を生み出すのが、「観測」という行為です。

量子力学では、一般的な「因果関係」とは関係なく、複数の事象が重層的に重なりうる、そう考えます。

そして、その重層的なものから、何かを「観測」することで、初めて特定の事象が生起する。そう考えるわけです。

つまり、「物事は観測することで成立する。逆を言えば、観測しなければ成立しない」わけですね。

そうやって考えると、観音菩薩(正しくは観自在菩薩)という存在は、「観測を自在に行う者」。こう言えると思います。

例えば、般若心経の「不生不滅、不垢不淨、不増不減」も、観測対象となるものを「観測」しなければ、その対象が生じようが滅しようが、増えようが減ろうが、汚れていようが、綺麗であろうが自分にとっては、存在しないのと同じこと。こう言えるわけです。

そして、その「観測する、しない」を自分の意思で自在に決定できるものが、「観自在菩薩」なのではないか。と、最近思うようになりました。

結局、自分自身の苦しみや悩みも、自分がそれを「観測している」から無限に生じてくる。

だから、それを出来るだけ「観測しない」ようにすれば、その苦しみや悩みから逃れることが出来る。

それを説いているのが、「般若心経」なのだと。

また、「観測しないこと」が、「無」であり「空」である。
そういうことだと、思うようになったわけです。
我無駄無dot 2014.05.15 09:16 | 編集
また、「私が無い(無我の境地)」というのもは、「自分自身を観測しない」こういうことでしょう。

物事を判断する主体となる、「自分」を観測しなければ何があろうが、影響されることも振り回されることもないし、悩むことも苦しむこともない。そういうことだと思います。

そうやって考えると、禅や瞑想の目的は、その「観測しないこと」を実現することなのでしょうね。
我無駄無dot 2014.05.15 09:21 | 編集
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