2014
10.17

「ネコを斬り捨てる」③/⑤

Category: 未分類
03 
 この問題について、後日、ある修行僧が、師である徳山(とくさん)和尚に尋ねます。
 「南泉が猫を斬ったのはどういうつもりだったのでしょうか」。
 すると、徳山和尚(以下、師とします)その修行僧をいきなりぶん殴ります。たいへん荒っぽいことなのですが、禅にあっては、決して珍しいことではありません。弟子を「悟り」に導くために、師匠は、よくこのような方法をとります。詳しくは触れませんが、そこには深長な意味があります。
 殴りつけられた修行僧は、驚いて逃げ出します。ところが、師は、逃げる修行僧(以下、「甲」の修行僧とします)を呼び戻して問い正します。
「わかったか!」
「わかりません」
「わしがこれほど老婆親切にしてやっているのにわからんのか」
 師は、落胆します。
 そして、師は、かたわらでその一部始終をみていた別の修行僧(「乙」の修行僧とします)に尋ねます。
「おまえはわかっているな」
「わかりません」
 「乙」の修行僧は、「甲」の修行僧と同じように答えます。ところが、師は、「乙」の修行僧の答えを受け入れます。そして、次のように言います。
「その分かりませんを、そのまま保っていきなさい」 
  師が、「甲」の修行僧を殴りつけた理由は何だったのでしょうか。そして、逃げ出したこの修行僧を呼び戻してまで問いかけた意味は何だったのでしょうか。「甲」の修行僧は、このとき何と答えれば、師に許されたのでしょうか。
 また、同じ答えをしたのに「乙」の修行僧は、なぜ許されたのでしょう。さらに、「分かりませんをその保つ」とは、どういうことなのでしょう。疑問は膨らむばかりです。
 以下は、いつものように独りよがりの解釈です。(以下、④/⑤につづく)

IMG_4604.jpg 

※クリックすると拡大して見られます。

スポンサーサイト

トラックバックURL
http://zitaichinyo.blog.fc2.com/tb.php/273-65525eb3
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top