2014
10.09

「ネコを切り捨てる」①/⑤

Category: 未分類
01


 ネコを飼っています。人見知りの激しいネコですが、その分、家の者には、心を許してくれるので、家族にかわいがられています。ただ、その変わり身の早さには驚かされます。ちゃっかり膝に入り込み、あごの下をなでてもらって機嫌良く喉を鳴らしていたかと思うと、突然、怒りだし、爪や歯を立てるのがそれです。そんな様子を見ては、ネコというのは、「分からない」動物だというのが、家族の共通する意見ではあります。しかし、私自身はと言えば、ネコのその「分からなさ」に魅力を感じるのです。

 そこで、今回は、そんなネコにまつわる禅問答を紹介したい思います。禅問答集「無門関」の第14則にある「南泉斬猫(なんせんざんみょう)」という話です。唐代に活躍した中国の禅僧が、ネコを真っ二つ斬り捨ててしまったという、ショッキングな話がもとになっています。あらましは次のようです。
 僧堂に一匹のネコが現れます。そのネコをめぐって修行僧たちの間に些細なもめ事が始まります。そこを通りかかった南泉禅師(なんせんぜんじ)は、ネコをつかみ上げ、「このネコの真実について、一言で言い当てればよし、さもなければ、一刀のもとにネコを斬り捨ててしまうぞ」と迫ります。
 ところが、修行僧たちは、うろたえるばかりで、誰一人としてこれに応じることができません。その体たらくぶりに落胆した禅師は、やむなくネコを斬り捨ててしまいます。
 ちなみに、南泉禅師は、無類のネコ好きであったとも伝えられていますから、図らずも不殺生戒を犯してしまった禅師の心痛は、察して余りあるものがあります。(この話には後半がありますが、今回は省略します。)
 たいへん難しいとされている禅問答であり、私のような素人には、全くとりつく島もありません。果たして、このとき修行僧たちは、どのような対応をしたら禅師から許されたのでしょうか。(以下、②/⑤につづく)
IMG_4441.jpg 

※クリックすると拡大して見られます。

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